メタバース

コンピュータ上のシミュレーションによって作り出された世界。ニール・スティンブンスンが、1992年に発表したSF小説『スノウ・クラッシュ』(原題:『Snow Crash』)の中で使用したことをきっかけに生まれた語です。ギリシア語で「越える」を意味する接頭辞「Meta」と、宇宙や現実の事象を表すUniverseが融合したもの。

有名な例として、アメリカのリンデンラボ社が運営するPCアプリ「セカンドライフ」。メタバースは、電脳世界、サイバースペースなどと称される世界において、特に以下の条件に当てはまるものが該当する。

  1. 3次元のシミュレーション空間(環境)を持つ
  2. 自己投射性のためのオブジェクト(アバター)が存在する
  3. 複数アバターが、同一の三次元空間を共有することができる
  4. 空間内に、オブジェクト(アイテム)を創造することができる

メタバースが普及するより前から、オンラインゲームなどの3次元プラットフォームは存在するが、ストーリーが固定されていたり、世界観やルールが決まっていたりと、メタバースに比べて自由度が低い。