今さら聞けないVR動画ってなに?
VR動画がマーケティングツールとして注目を集め、 売り上げや集客につながると賑わっています。VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略で、仮想現実と呼ばれることもあります。その場にいながらにして、商品やサービスを疑似体験してもらうことが可能なのがVR動画です。この記事では、VR動画の基礎知識や必要機材、制作の流れについて紹介します。
VR動画の活用事例
VR動画の代表的な活用事例として、まず建物内の紹介が挙げられます。例えば、不動産物件などをVR動画で紹介すれば、その場にいながらにして施設や設備などを詳細に見学・体験してもらうことが可能です。学校や工場であれば学生や社員を映すことで、通常の動画では伝えることのできない臨場感を感じてもらうことができます。自分が入学・入社した後の姿がより明確にイメージできるようになり、応募者数の増加にもつなげることも可能です。
VR動画の基本知識を把握する
VR動画とは
VRとはバーチャルリアリティの略で仮想現実のことを指します。CGを使用して、まるで現実のように感じられる環境を作り上げる技術のことです。このVRを手軽に体験できるようにしたのがVR動画です。VR動画を利用することで、自宅にいながらにして旅行気分を味わったり、ゲームの中にいるように感じたりなど、疑似体験ができるようになります。VR動画を視聴すると、あたかもその空間の中にいるように感じられるため、2次元の動画では得ることができないリアルな感覚を味わうことが可能です。たとえば、高いビルの上から地上を見下ろす感覚やジェットコースターのスピード感を体感してもらうこともできます。
360度動画
VR動画と混同されがちなものに360度動画があります。VR動画と360度動画、どちらも360度全方向の映像を見ることができますが、この2つは大きく違います。360度動画は「見る」ことはできますが「体感」することはできません。たとえば、PCなどでマウスをドラッグして全方向を見ることができる動画が360度動画です。360度を見渡すことができますが、その空間の中にまで入り込むことはできません。これに対して、VR動画はVRゴーグルやヘッドセットを使うことで仮想空間の中に入り込むことができます。これがVR動画と360度動画の大きな違いです。
AR動画
VR動画と混同されがちなものとしては、AR動画も挙げられます。ARは「Augmented Reality」の略で、拡張現実と呼ばれることもあります。商品カタログや雑誌を見ると、スマホをかざすよう書かれているものをみかけることがあるでしょう。専用のアプリをダウンロードして、そこにスマホカメラをかざすと、商品を紹介する動画や商品の使用方法を説明した動画が流れます。これがAR動画で、紙媒体では伝えることができない情報を動画で提供して、ユーザーに商品を疑似体験してもらうことができます。
VR動画撮影の機材
VR動画を撮影するためには、360度の映像が撮影できる専用のカメラが必要になります。カメラの価格は画質や機能によって大きく異なり、プロ用の高額なものから3万円程度で購入できるものもあります。VR動画用の代表的なカメラとしては「GoPro(ゴープロ)」、「Kodak SP360」、「Ricoh THETA」などがおすすめです。